焔を照らす歌
□序章『始まりの時』
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だれか
誰か…ここから出して
嫌だよ
怖いよ
僕は何の為に生まれたの?
誰か助けてよ…
もう嫌だよ………
「キミはだーれ?」
えっ?
「何でこんなところにいるの?今ここから出してあげる」
いいの?
「だって、こんなところにいたら寂しいでしょ?だからこっちにおいでよ」
ニコッ!
あっ…うん
「ふふっ、私の名前はティア!あなたの名前は?」
………ルーク……
「ルーク、良い名前ね♪
私ね…お友達がまだいないの、だからその…
お友達になってほしいの!」
…僕なんかでいいの?
「うん!あなたが良いの!」
あっ…ありがとう///
「よろしくね♪」
満面の笑顔で言う
それが彼女と俺の初めての出会いだった。見ず知らずの俺に声をかけて牢屋から出してくれた、そして、友達になろうとも言ってくれた。
俺は…初めて人に心を開けた…
純粋で心優しい彼女に…