first book

□第七話 『鬼神』
2ページ/12ページ

































「もう一度だけ言う…




その剣を渡せ…』









黒いフードの男は手を差し伸べた。

















「くっ!」

















(くそっ!これじゃあ身動きがとれねぇ…超振動を使おうにも奴の槍が落ちてくる方が速い…剣を渡す事なんてまっぴらごめんだし…










くそっ!どうすれば……)





























「やはり、剣を渡す気にはならないか…」





















ルークは黒いフードの男を睨んでいる。




















「ならば…奪うまでだ。
































消え去れ…」















黒いフードの男がそう言った瞬間、ルークを囲んでいた黒い槍がルークに目掛けて落ちてきた。





















(…ティア……)









ルークは目を瞑った…






























クロア リュオ ズェ トゥエ リュオ レイ ネゥ リュオ ズェ























(…っ!この歌は…!!!)












歌声が聞こえた瞬間にルークの周りに光りの壁ができ、黒い槍の猛威からルークを守った。

























「・・・・・・・









邪魔が入ったか…」























「ルークッ!!」













ティアがルークの方に駆け寄って来た。


















「ティア!!ありがとな!






おかげで助かったぜ!」














「もうっ!!勝手に一人で行くからよ!




もしも…あなたに何かあったら私は…」




















「ごめんな…心配かけて…
















でも…俺はあいつを許せねぇんだ!人を平気で殺すあいつが!!…」



















「分かっているわ。









でも、正気を失って戦うのは駄目よ。命取りになるわ。」



















「うん…」


























「あの女…











ユリア・ジュエの末裔か…












時代が変わっても俺の邪魔をするか……」












……ユリア…













……焔…














黒いフードの男は剣を抜いた。














「ルーク!






来るわよ!!」









「分かってる!」









ルークもティアも武器を構えた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ