焔を照らす歌
□第一楽章「朱い出会い」
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はぁ、はぁ、はぁ…
まだ追って来やがんのか…しつこい奴だな。
「観念しなさいっ!!大人しく盗んだ物を渡して自首しなさい!あなたにもう逃げばはないわよ。」
大人しく自首しろだと……
無理だな。それにせっかく手に入れたこの物を大人しく渡してたまるかっ!
「仕方ないわね…
手荒な事はしたくなかったけど、あなたが抵抗するならやるしかないわね。」
へっ!女が言ってくれるぜっ!
なめんじゃあねぇーよっ!!
男はナイフを片手に突っ走って来る
「その言葉、そっくりあなたにお返しするわ」
ノクターナルライト!
チッ!こしゃくな真似を!!
男は放たれたナイフをはじき返す
セヴァートフェイト!
空中からナイフを放つ
そんな子供騙しが効くとおもってんのかぁっ!!!
「足元見た方がいいわよ…」
足元だと!それがどうし……
ッ!!?
何だこれは!?
男の足は第6音素に拘束されていた
「私が放ったナイフに音素を帯びさせていたの。
一撃目はあなたに音素を付着させるため。
二撃目は術の発動の為に放った。
もう身動きは取れないわ。あなたの負けよ」