短編&中編小説
□…もう一度…
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ー綱吉の家、綱吉の寝室ー
綱吉が寝ているベッドの横に、守護者達とリボーンが悲しそうな顔をしながら眠っている綱吉の顔を見下ろしていた。
空き地で人の命を奪ってしまった綱吉は、リボーン達が駆け付けた時に狂った様に叫んで…拳銃の口を頭に当てて自殺しようとしていた。
それに慌てた守護者とリボーンは綱吉から拳銃を取り上げ、泣きながら暴れる綱吉を無理矢理気を失わせて部屋に運んできたのだ。
死んだ男はリボーンが片付け、この事は一般人には知られないようにしている。
「…10代目立ち直る事が出来るでしょうか?」
重い空気の中、隼人がぽつりと口を開いた。
それに答えたのはリボーン。
「…さあな…ツナは優し過ぎる…例え敵でも命を奪ったということはツナにとって重い…俺達が支えなければ壊れるだろうな…」
「そうだろうね。そういえば綱吉は何で拳銃を使ったんだろう…彼にはグローブがあるんでしょ?」
恭弥の言葉に再びリボーンが答える。
「今日はたまたま家にグローブ忘れて外に出たんだよ、このダメツナは…とにかくツナが起きても普段通りに接しろよ。分かったか、てめぇら」
守護者達が黙って頷く。
「…この事は9代目、ヴァリアー、ディーノ、コロネロ達にも伝えておく。…明日から、ツナはどうなるんだろうな…」
リボーンの言葉にまた綱吉に目線を向ける守護者達。
明日からの生活に皆が不安を抱いていた…。