短編&中編小説
□永遠の誓いと愛の言葉
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〜〜〜〜〜♪
綱吉は自分が今歌っている曲の歌詞に、ふと、疑問を抱いた。
その疑問に思考が向いてしまったせいで歌う事を忘れてしまった綱吉。
『ー…さ……だ………さわ……く………沢田君?どうしたの?』
スタッフの声にはっと正気を取り戻した綱吉は慌ててスタッフがいる方に頭を下げる。
「…え…?あっ…あの、す、すみません!!!!もう一度いいですか?」
『緊張してる?リラックスして歌ってね。そうしないといい歌出来ないからね。大丈夫だよ。じゃあもう一度いこうか。準備はいい?』
「はいっ、大丈夫「ちょっと待って」…え?」
綱吉の言葉を遮って、ブースの開く音と共にブースに響く声に綱吉はそちらに顔を向ける。
ブースの閉められた扉の前には恭弥の姿が。
「恭弥、どうしたの?今収録中だから…」
そんな綱吉の言葉を無視して、恭弥は綱吉の目の前に来る。
そこまで綱吉が見た次の瞬間、視界が突然暗闇に包まれる。
それには驚いた綱吉だったが、体に伝わる心地の良い暖かさに…綱吉は恭弥に抱きしめられていると分かった。
「…綱吉、僕はこんな幸せな時間を壊す気はさらさらないよ」
いつの間にかヘッドホンを取られていた耳に甘く囁く恭弥。
「っ恭弥…何で分かったの…?」
恭弥の言葉にぴくんっと体を震わせながらも弱々しい声で問い掛ける。
そんな言葉に恭弥はフッと笑うと、綱吉の顎を掴んで上を向かせると綱吉の泣きそうな表情が現れた。
「僕は君の何?」
「…こ、ここっ…恋人です…///!!」