短編&中編小説

□永遠の誓いと愛の言葉
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ー…ある場所のスタジオ。今日は家庭教師ヒットマンREBORN!メンバーが曲(キャラソン)を収録する日。

「ー…皆の視線が痛い…(ーー;)」

収録も終盤に差し掛かり、次は皆のアイドル&最強最凶の風紀委員長、雲雀恭弥の愛しい恋人…沢田綱吉。
綱吉はブースの外からの皆の熱い視線に苦笑いを漏らしていた。

でも、恋人である恭弥からの視線は何だかくすぐったくて…視線だけで物凄く愛を感じられる綱吉は、頬を赤く染めながらも満面の輝く笑顔で恭弥に手を振る。
「「「「「っっっ///!!!!!(か、可愛いっ///)」」」」」
恭弥は勿論、他の守護者(亮平は除く)とリボーン、ハルや京子まで顔を赤くして顔を逸らした。
亮平は「極限ー!!!!」と叫びながら綱吉に手を振っている。

「?(どうしたのかな?)」

亮平以外顔を逸らしてしまった皆を首を傾げて不思議そうに見る綱吉だったが、スタッフの「では収録します!!」の声にマイクと真剣に向き合う。

〜〜〜〜〜♪

綱吉が付けているヘッドホンから曲が流れてくる。
周りからダメツナと言われている綱吉は自分に自信を持つ事が出来ない為、今回の収録も凄く不安に思っていた。

「ー…おい、雲雀」

ブースの外で綱吉の様子を見ていたリボーンが舌打ちした後、隣りにいる恭弥に声をかける。

「…うん、分かってるよ。赤ん坊。アレは綱吉の悪い癖だからね」

恭弥は溜息をつくと、綱吉がこちらに気付くように視線を向ける。

「?」

恭弥の視線にすぐに気付いた綱吉は、素早く恭弥に視線を向けて微笑む。

そんな綱吉に、普段は絶対に見せない…というかそんな顔を見たら世界が滅びる程の破壊的な表情、優しく微笑みながら口パクで伝える。

「 」

次の瞬間、ぼっ、と効果音が付きそうなぐらい顔を真っ赤にする綱吉。

「…雲雀、お前余計な事言ったんじゃねぇだろうな…?」

リボーンの呆れた声に恭弥は失礼なと言わんばかりの表情でリボーンを見る。

「僕はありのままの事を言っただけだよ」

満足した表情で言う恭弥に、また再び溜息をつくリボーン。

一方綱吉はと言うと…。

〜〜〜〜〜♪
走るのが苦手でも〜
成績がイマイチでも〜
焦らず、のんびり
元気が一番さ〜♪

真っ赤になりながらも、歌っていた。
綱吉の心の中は葛藤中。

“恭弥の馬鹿っ、意地悪っ、確信犯っ、絶倫っ///!!!!いきなりあんなこと言わなくても…分かってるよ///!!!!…でも恭弥はちゃんと口で、言葉で素直に伝えてくれる…それは嬉しかったな///後でちゃんとお礼言わなきゃ♪”

頬をほんのり赤くして、歌いながら嬉しそうに笑う綱吉に…ブースの外にいる皆は顔を真っ赤にして悶えていた。

「10代目の可愛いらしいお顔とお声…癒される…」
「獄寺、お前少し気持ち悪いぜ?でもツナが可愛いのは認めるのな♪」
「クフフ…これは録音しておくべきものですよ」
「何馬鹿な事言ってんの?そんな事僕が許すわけないでしょ」
「雲雀、お前だけツナを独り占めなんてさせねぇぞ」 「そうですよ!!ツナさんは皆のアイドルなんですよ!!」
「本当にツナ君可愛いよね〜♪」

実はブースの中に盗聴器をつけていて、普段はブースの曲が聞けないが今回は綱吉の声を聞きたいという願望により…リボーンが付けたのでブースの外でも聞こえる様になっている。
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