旧和

□うたた寝に…
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うたた寝に 恋しき人を見てしより
夢てふものは 頼みそめてき

(うたた寝に恋しい人を見てしまってから、あてにならない夢というものをあてにし始めてしまいました)


*敬愛する小町様の一首。
小町の和歌には「夢」を含むものが多いです。

この時代の人は愛する人になかなか逢えなかった時代です。
夢に現われてくれるということは、自分のことを想ってくれているからだ、と考えていたそうです。

「現実で逢えないから、どうかせめて、夢で逢わせて下さい」とお祈りして眠りについていたのでしょう。

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