旧和

□夢の逢ひは…
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夢の逢ひは
苦しかりけり
驚きて
かき探れども
手にも触れねば


大伴家持



(夢での逢瀬は苦しいものだなぁ…目覚めてどんなに探っても、あなたに手が触れることはないから)




*とても切なくて、読んだ瞬間に好きになった和歌です。
万葉集の中の一首です。



しかし読めば読むほど切なさが増しますね…。

夢の中。
空気まで、二人の愛に染まるくらい、甘い空間。
愛しい人を抱きしめるあたたかな時間。

目が覚めて、現実に引き戻され、一人きり。
夢の甘い空気が一瞬にして冷ややかな空気に変わり、肌にしみる。
手を伸ばして、周りをかき探ってみても、
愛しいあの人を抱きしめるどころか、手に触れることすら出来ない…。

さぁ皆さん、切なさを感じて存分に泣いてください!

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