旧和
□木の葉音の…
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木の葉音の
いたくむつかし
冬風は こゑもけはひも
なきものと吹く
(落ち葉の舞う音はひどく煩わしいわ。
冬の風はあの人の声も、においも「なかったものだ」なんて言って吹くのですから。)
*さぁ、皆様、想像を頑張るお時間でございます 笑
古語の「けはひ」は声や物音などの、聴覚によって与えられる感覚のことだそうです。
ですがなぜか意味のひとつに「におい」というのが含まれていました。
聴覚なのになぜにおい??ケースバイケース?
まぁでもあたしはにおい関係好きだし、この訳をいれた方がよりリアルかなぁと思って詠んでみました。
なんか上の句と下の句があまり繋がっていない気がするのは気のせいです!きっと 笑
落ち葉の擦りあう音。音を立てながら吹く冬風。
愛しいあの人があたしになにか言ったはずなのに、掻き消されたのです。
それらに。
だからすごく嫌いで、煩わしくて。
そんなこと考えていたら、あっという間に冬が居座って、あの人と過ごした大好きな季節はなくなってて。
声なんてしなかった。においなって残ってなかった。
あの人はここにいなかった。
そんなことを冬風に言われている気がして、
やっぱり「冬なんて嫌」って思ってるあたし。
想像力が必要不可欠ですよ!あたしの短歌は!!