旧和
□あずき色…
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あずき色
べにぬるくちを
うばひしに
深き甘みの
あじはひぬべし
(あずき色の口紅を塗った、濡れたあたしの唇を、
奪ったあなたはきっと、
深い甘みを味わったに違いないわ。)
*木竜さんからのありがたきリクエストでございます。
リク内容は「小豆・小豆色」でした。
こんな難しそうなリクエストを初めて頂いて少し(だいぶ)おたついていました。
だって小豆で思いつくことなんて「あんこ」しかないんやもん!!!
小豆色だってとっても難しい色やもん。
赤やら青やらの定番カラーでしたら構想も溢れだすのですが…。
そんなこんなで考え続けた数日。
出来ました短歌がこちらです。
個人テーマは「大人な女性の甘美」
あずき色の口紅なんて、かなりの色っぽいお姉様でないとなかなか似合わないと思うのです。
紅(あか)じゃなくてピンクじゃなくてオレンジでもなくて、あずき色。
深い色でございます。
長い黒髪を白い華奢な腕で鬱陶しそうにかきあげながら、前にいる男を眼で捕える。
音がしそうなくらいに長い睫毛を上下させ、うっとりとしたまばたきを見せる。小さな唇には濃い色の紅をのせ誘う。
首筋あたりから馨るのは花の女の匂い。
男はたまらず女の唇を奪う。
そんな余裕のない男の様子を心内で嘲いながら、
「この私との深い甘いくちづけをこの男は味わっているに違いないわ。」
なんて自分が今しているキスを客観的に考える余裕があったり。
とまぁそんなイメージです。
あたしもこんな魅せる女性になりたいものです……。
あずき=あんこを念頭に置いたわりには<かわいらしい和風>には仕上がらなかったので自分でも不思議です 笑
画像だけはなぜかあんこの和菓子でかわいらしく。 いくら大人の女性だからってやらしい画像にするわけにはいかんので 笑
ちなみに「ぬる」は「塗る」と「濡る」をかけています。
木竜さん。なんだかあたしの願望も大いに混入したリク作品になってしまいましたがご了承下さい。
今回のリクエスト、勉強になりました!
ありがとうございました*