short
□何も鳴らない
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「止めてよ…!」
胸元を握り締め苦しそうに俯く雲雀の搾り出すように発せられた辛そうな声に、山本は苦笑いを浮かべながら雲雀に近づいた。
「ひばり、苦しいの?」
「前まで…何も鳴らなかったのに」
いつもと違って弱々しく見える雲雀が凄く可愛い。抱きしめたい…そう思ったと同時に抱きしめていた。
「俺は、とっくの昔に鳴り出してたのな」
二人の心臓の鼓動が、ウルサイぐらいに応接室に鳴り響いた。
END
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