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□何も鳴らない
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春休みの学校…応接室にはいつもと変わらず学ラン姿の少年が居た。春休みには部活も停止になる為に、ほぼ人気の無くなる校舎内。開くはずの無い応接室の扉。
何も鳴らない
応接室の中央に置いてある大きめの机に軽く腰を預けた雲雀はその開くはずの無い扉を腕を組みながら眺めて居た。
「入るなら、さっさと入りなよ。そんな所に居られると…咬み殺したくなるだろう」
「なぁんだ…バレてたのか」
別に悪気なんて感じてないのかガラッと扉を開ければヘラヘラ笑いながら応接室内に足を進める山本。