短編

□甘いコーヒーのように
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「甘いのが好きなのだろう?」



「味の話じゃねぇのかよ…」



「いや、味の話だ」



「何なんだよ…」



道大は拗ねたようにうつ向く
賢治はまた、コーヒー一口飲む



「お前のコーヒー牛乳さあ…もとからつめてぇんだろ?なんでちびちび飲んでんだよ」



「コーヒーは味わって飲むものだからな…」



「知らねーよ」



賢治はフッと笑いカップを置く



「そろそろ冷めただろ…」



道大はカップを手に取ったが、謝って手を滑らせてしまい、賢治のコーヒーも倒してしまう



コーヒーと紅茶は混ざりあい、テーブルクロスを汚す



「あっ…悪いな…お前のコーヒー牛乳まで」



「構わないが…最後まで頂く」



「は?それどういう意味…」



チュッ
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