短編

□黒い雨
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次の日、ユウタは風邪を引いた


「研究所には連絡しておいたぜ」



「ありがとう…ゲホッ…」



「何してんだてめーは…只でさえ体が弱いのにあんな事したら風邪引くに決まってんだろーが」


悪態を吐きながらもやはりミチヒロはユウタの事が心配であった



「ミチヒロ…訓練は?」



「今日はサボった。明日罰受けるだろーけどよ…もう慣れたからな…それより…」



ミチヒロは一息ついてユウタに訊ねる



「お前ら…研究所で…何やってんだ?」



ミチヒロの問いかけにユウタは素早く答える



「まだ発表できない…ただ、パールハーバーの復讐…日本に勝つための兵器ではあるよ」



兵器作ってるのか…

ミチヒロは一つ疑問が浮かんだ



「お前…戦争は嫌いなんだろ?なんでそんなもん作ってんだよ…」



ユウタは国の為になどと努力するような小さな人間ではない



本当の目的をミチヒロは知りたかった



だが、ミチヒロの質問に答えずユウタはそれきり黙ってしまう。

体調が悪いのか…と思い、ミチヒロも仕方なくそのままユウタの部屋を出ていく
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