アス受け文

□憧れ
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 綺麗だと思った。『この艦にはもう一人綺麗過ぎるやつがいるけれど』

 あの人は憧れの人だったんだ・・・

 
 

 

 

 

 

 

 あの人はいつも悲しそうな、憂いを帯びた表情で翡翠色の瞳を揺らしていた

 

 

 

 

 

 

 

 英雄と呼ばれるあの人は、それに似つかわしくない美しい中性的な姿をしていて、いつも一人でいるのにとても目立っていた 

 

「アスランさん!!」
 今日もミネルバにシンの声が響く
「アスランさーん!!」
「シンも懲りないわね〜」
 ルナマリアは呆れたように呟いた。ミネルバにアスランが現れてからというもの、シンの少し怒ったようなアスランを呼ぶ声を聞かない日はない
 今日もアスランにシンが駆け寄る。
 アスランの前にシンが立ち止まると、アスランは小首を傾げた。前髪がさらりと揺れる。どっかで同じような事が・・・
「?どうしたんですか?」
 自分を通して何かを見ているようなアスランにシンが訝しむ。困ったようなアスランの表情
「いや、前にも同じような事が・・・」
 シンの顔が誰かとだぶる・・・

『アスラン!』
 栗色の髪を揺らし息せき切って、大きな瞳をさらに大きく開いて少年がこちらに向かってくる。満面の笑みを浮かべながら

 ポンと掌を叩く
「ああ!」
「?」
 突然、表情の変わったアスランにますますシンは疑念を抱く
「誰かに似ていると思ったら、キラに似てるんだ!」
 ようやく納得したらしいアスラン
「よく呼ばれて振向くとキラが一生懸命走ってきたっけ」
 クスリと笑う。シンの体に衝撃が走った。まだ思い出しているのかアスランの表情はいつになく緩んだままだ

 シンの体がブルブルと震えている
 なんでこの人は・・・ずっと・・・ずっと・・・
 今度は何も言わなくなったシンにアスランが気がついた。声をかけようとしてビシッと音がしそうなくらい指を指される
「忘れさせてやる!!」
 ものすごい剣幕でそう言うと、シンはギリギリとアスランを睨んだ。
「ぇ?」
 アスランはわけが分からず、ポカーンとしてシンを見つめた。そんな子供っぽいアスランの表情にシンの体温は急上昇していく。慌てて踵をかえすとバタバタと走りだした
 後には一人残されたアスラン
「・・・。(あ、転んだ)」
 派手に転んだシンにあわてるが、駆け寄る暇もなくシンは立ち上がって行ってしまった

「子供ね〜。」
 それを見ていたルナマリアは呆れた


 

 

 

 

 

 

 初めてのSEED小説なので軽く仕上げてみました
イザークにするかシンにするか悩んだのですが、シンで(笑)
テーマは「昔の彼氏」(笑)と「忘れさせてやる!!」と言わせる(爆笑)事
全然書ききれてなくてすみません(汗)
文才はないですから_| ̄|○|||
所さんの笑ってコラえてを見て思いついたなんて
言えやしないよ。言えやしないよぉぉぉ
初稿2005,1,27
ラストup2005,2,8

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