アス受け文

□a happy life
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 今日も僕の奥さんは可愛いな〜なんて思いながら夕食を頬張る。勿論、この美味しい夕食は奥さんのすべて手作り。断じてスーパーのパック惣菜ではない!!僕って愛されてる!!
 純和風の食卓をはさんで向かいに座るアスランを眺めながらキラは幸せをかみ締めていた(夕食も

 思えばこの可愛い人を手に入れるのは大変だった・・・
 アスランと結婚するまで出会いから十数年

 
長かったーーー!!

 

 出会いはまだボタンも自分で留められない子供の頃だったなぁ・・・。その頃から大きくなったらアスランと結婚しようと思ってたっけ。アスラン可愛かったなぁ。だんだん綺麗になってくアスランに、寄ってくる女も男も多くなってホント駆除するのが大変だった。ラクスやカガリと出会ってからは駆除を手伝ってもらって助かったけど、実は最終のライバルだったりしたんだよね・・・

 でも、アスランは僕を選んでくれたし(騙したとも言う)
 至高の幸福感に満たされつつ、当の奥さんを見ると箸が止まっていた。下を向いて表情がさえない

「アスラン?!どうしたの?」
 慌てて聞く。いつもキラが美味しそうに食べるのを、ちょっとはにかみながら嬉しそうに見るアスランが今日はしょんぼりしている。何かあったのかとキラは焦った。僕の大事な奥さんに何があったのいうのだろう。アスランの綺麗なエメラルドグリーンの瞳を曇らせるなんて許せない!!そいつを見つけたらぎったんぎったに報復を・・・ってキラさーん、まだ人間が原因って決まってませんよ〜。人間じゃなくても報復しそうですが
 とキラが危ない思考に入っていたとき

「ピクルスが・・・」

 アスランの落ち込んだ声が響く
「?!漬物?」
 それは純和風の食卓に置かれたきゅうりの浅漬け。アスランはどんな料理もそつなくこなすけれど和食も旨い
「漬物がどうかしたの?」
「うん・・・」
 言い難そうにするアスランをキラは辛抱強く待った
「違うなって・・・」
「??違う?」
 言葉にしてアスランはさらに落ち込んでいる。キラは何が違うのかさっぱり分からない
「うん。母さんが作ってくれたのと味が違う」
 ようやく合点がいった。アスランの母親レノアさんは植物の研究をしていた。特に野菜の。そして、研究心が高じたのかピクルス、日本の漬物まで作っていた。特に漬物は気に入ったのかザラ家の食卓にもよく上っていた
「あぁ、漬物って繊細なんだよね。野菜の状態や塩加減で味がすごく変わるからね」
 二人でアスランの作った漬物を見る。きゅうりの浅漬け。丁寧に塩もみされたきゅうりはつやつやしていて、いい色を出している
「でも、美味しいよコレ」
 キラはアスランにニッコリと微笑んだ。きゅうりの欠片を一つつまんで口に放り込む。こりこりといい音がする
「ありがとう」
 アスランもちょっとだけ微笑む

「今度さ、レノアさんに会いに行こう」
「え?」
 まだ納得してないらしいアスランにキラは提案をする
「結婚してから会ってなかったでしょ?結構ドタバタしてたし、レノアさんも仕事忙しいみたいだったしね」
「休みを聞いて会いに行こう。パトリックおじ・・・じゃなかったオトウサンにも顔見せないとね」
「キラ・・・」
 旦那の思いやりに気づきアスランは感動した。我侭だけど優しいところもあるんだよなと旦那を見直してみる(結構ひどい
「おかわり!!」
 満面の笑みで言われて、アスランも笑わずにはいられなくなる
「ご飯粒ついてるよ」
 キラの頬にそっと触れて、その手を口許に運ぶ。くすくすと笑いながらアスランは茶碗を受け取った
「あ、ありがとう」
 キラは赤くなりながら、やっぱりアスランは可愛いなぁと幸せに浸る
 そして、アスランを世界一幸せにしようと新たに誓うのだった

 

 新たに盛った茶碗を返し、美味しそうに頬張る旦那を見る
 アスランは幸せだなぁと微笑んだ

END


 

 

 

 

ひたすら幸せに
アスラン騙されてますが(涙)
ラストup2005.6.21

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