ショートストーリー
□殺人結社エス
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山里離れた山の中にその建物はあった。
時々、乗用車が出入りする。
4階建てのビルである。
[株式会社インテリア施工ブルベマラ]とビルの側面に縦に看板が上の方に掛かっている。
「部長は」社長の尾形は言った。
「出払っています」社員の加原は言った。
「どこへ行ったんだ」
「わかりません」
「連絡をするように言ってよ」
「はい」
ポットの湯を入れてコーヒーを飲む社長の携帯電話に部長から連絡が入った。
「すぐに帰れよ」社長は言った。
15分後、部長の寺井が帰って来た。
「依頼が入った、頼むよ」社長室で尾形は言った。
「はい。説明書は」
「うん。これだ」尾形は書類を出した。
「3人だ」社長は言った。
「なるほど」
「285万円の仕事だ。頼むね」
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海辺の白い木造の建物のテラスに椅子に持たれて社長の尾形は海を見ていた。
男が一人、尾形に近づいて来た。
「逮捕令状だ。殺人の容疑で逮捕する」男は尾形に手錠を掛けた。
男は尾形を逮捕して連行して行った。
(おわり)