ショートストーリー

□文芸の趣味
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某市内のアパートの一室に一人の男が住んでいた。


男の名は淀屋橋と言った。

42歳、離婚歴一回子供なしの独身の男であった。


男は文芸の趣味があった。

小説とか詩を書いていた。

ちょっとしたことがあって淀屋橋は日本を鬼畜だと思っていた。


男の仕事は皿洗いだった。

食堂の調理場の皿洗いの仕事であった。


午後3時から夜12時迄の勤務であった。


喫茶店によく行った。


コーヒーをホットとか夏はアイスで飲んだりした。


彼は文芸を趣味で終わらせるつもりだった。


同人会にも入っていた。


年に1回ぐらい会合があった。


同人数人の小さな会であった。


彼は国は恐いと思っていた。


議員には殺人犯がいる。


午前1時に仕事を終えて帰宅する。


そして4時間は自分の時間である。


午前11時に目を覚ます。


街に出てコーヒーなどを飲んで時間を過ごすことが多い。


「日本は奴隷制度だから」彼は呟いた。


「もっとも法律を知っていれば別だ」彼は言った。


「江戸時代でも現代の日本になる」彼は言った。


コーヒーショップで目の前に座っている女子高生に淀屋橋は言った。
「そうだね」彼女は言った。


「そろそろ行かなくちゃ」彼は言った。


「おじさん又会えますか」

「うん」


「じゃあね」彼女は言った。


彼は女子高生に説教してコーヒーショップを出た。



(おわり)

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