かにもえ

□死闘そして同居?
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「いた…」辺り一面砂の大地、空には灼熱の太陽が昇っているここは砂漠。地図で言う5番と言う所だ。そこに今回のターゲット、G級のダイミョウザザミがいた。先日オレは覇竜を討伐し、見事G級ハンターになった。そのコテ調べにザザミを選んだ

「飯食ってるな…どうするかな?」
オレの名はナオ。プロミネンスボウを担ぎ全身モノブロスSを装備している。オレはピンチになると力が上がるこの装備が好きだった。
「落とし物を狙ってみるかニャ?」
このネコはオトモのミコ。毛並みは茶ぶちで爆弾好き、オレとは相性が良いアイルーだ。
「いや、いらない。早く終わらして帰るぞ」
「了解ニャ!」
オレは矢を引き、ザザミの口目掛けて強撃ビン付きの貫通矢を撃ち込んだ。それからザザミとの戦闘が始まった…

38時間後……
「なんでこっちに来んだよぉぉーー!」
G級のザザミはプレスの時に空中から追尾して来るようになった。調合した強撃ビンも無くなりザザミの爪も割れたがまだ元気のようだ。
「なかなかタフだな」
しかしある程度攻撃したらザザミの口からは体液の混じった泡を吹いていた。
「ミコ!ザザミが爪ガードした!爆弾ッ!」
「わかってるニャ!」
ボン!!
殻と爪の中には爆発音が反響し、ザザミが怯んだ隙にシビレ罠を設置し、ザザミを罠まで誘導した。
(あと一歩、あと一歩だ……かかった!)
罠にかかったザザミ目掛けて捕獲用麻酔玉をなげた。一個…二個……あれ?三個目!
三個目でダイミョウザザミを捕獲し、目標を達成した。
「よし、帰るか」
「ニャ」
キャンプに戻りクエスト終了の狼煙を上げ、一時間後アプトノス車の迎えが来た。
オレ達は荷台の中で今日のクエストの事を話していた
「やっぱG級はキツいな」
「ニャ、でもボクがいるから大丈夫ニャ」
「だよな。お前は最高のアイルーだ!」
「ニャははは照れるニャ」
会話が終わる頃にはポッケ村に着いていた。オレはギルドのお姉さんにクエスト成功の報告をした。
「あの〜ダイミョウザザミは本当に捕獲したんでしょうか?勘違いとかはないですか?」
オレは?何言ってんだ?と思った。
「ちゃんとしましたよ!口から体液の混ざった泡が出てたし…」
「それがどこにも居なかったんですよ。」
そんな、バカな!
「すみませんがクエスト失敗でよろしいでしょうか?」
頭が真っ白になったオレは返事も出来ず、家へ帰っていった。
「ご主人様、気持ちは解るけどあの時はまだ捕獲出来てなかったんだと思うニャ、G級だから簡単にはいかないニャ。」
「うん、解ってる」
しかしオレはかなりショックだった。あんなに頑張ったのに一日と半日無駄にしたなぁとか考えてたら家に着いてた。

オレは風呂に入り気持ちを落ち着かせようとしたがいろんな考えが出てきて落ち着きはしなかった。

風呂にから上がるといい匂いがして来て腹の虫抗議を挙げた。キッチンではミコが板前スーツに着替えて料理をしていた。
「狩りで疲れてるのにありがとうな」
「これもボクの仕事ニャ。感謝するならマタタビが欲しいニャ」
「ああ、飯食ったらあげるよ。」
「やったニャ!とりあえず着替えるニャ」
あ、タオルを巻いただけだった。自分の部屋に戻り着替えようとしたらそこには裸の女の子が立っていた。
「うわぁ!」
「キャァ!」
オレと女の子はびっくりした。すると悲鳴を聞いたミコがキッチンから前掛けで手を拭きながらやって来た。
「どうしたのニャ?ニャァ!?ご主人様、裸の女の子を連れ込んじゃマズイニャ!」
「ち、違う!部屋に入ったらコイツがいたんだ!」
「ご、ごごごごめんなさい!勝手に入るつもりなかったの!」
ん?なんだ?頭に何か付いてる?よく見ると黒い触覚みたいのが二本。それに、体中には赤い線が付いている。それは人間の形をした人間ではないと思った。オレは何かが思い出せそうだが何も出なかった。
「とりあえず君は誰?泥棒さん?それともその言いづらいんだけど親に捨てられたとかどっかの施設から逃げたりして来た?」
「違います。私はお兄ちゃんを追いかけてきたの」
???
「お兄ちゃんってオレ?」
「うん」
女の子は即答しやがった。
「ご主人様、やっぱりどこかで…」
「違う!ナニも問題は起こしてない!お前は黙ってろ!」
ミコはシュンとしでキッチンに戻った。言い過ぎたかな…
「オレは君の事知らないんだけど?」
「え?今日私を捕まえたでしょ!?私はご飯を食べてただけなのに…」
?????もしかして!?
「君、ダイミョウザザミ!?」
「う〜んわからないよ。でもたぶんそうだと思う」
「なんで人間姿に!?」
「私にもわからないよ。目が覚めたらこうなってたの。口に変な味のする矢をうってくるし…」
変な味?
「辛いのじゃなくて?」
「ううん変な味、説明出来ないよ」
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