かにもえ

□大名様は狩りに行く?
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「ねぇーお兄ちゃん!狩りに行きたいー」
「ダメだ、お前が元ザザミでも人間になった以上前みたいには行かないんだぞ!人間って脆いんだからな」
ミサが来てから1週間。一昨日から狩りに行きたいと言うこと聞いてくれない。あ、ミサってのは俺がコイツに付けた名前だ。
「なんでお兄ちゃんだって行ってるじゃん!」
「オレはいいんだよ。男だし大人だからな」
「もういいもん!一人で行くから!」
「あ、こら!待て!」
家を出るとミサは走って集会所まで行ってしまった。オレも走って追いかけるが…速っ!?ミサはとても速かった。
「ねぇねぇ狩りに行きたいけどどーするの?」
「あの〜装備はしないんですか?」
「そうび?」
お姉さん困ってるぞ!
「あのギルドカードは?」
「ぎるどかーど?」
お姉さんかなり困ってるぞ!!
「ミサ帰るよ。君じゃまだ無理だから」
やだやだーって地団駄踏んでも無理だからな!
「よーナオ彼女か?」
「久し振りだな…」
オレは後ろから声をかけられ振り向いたらオレの親友がいた。
「何朝からビール飲んでんだ?それに彼女じゃないし、」
「なんだじゃあ誘拐したのかロリコン?」
この失礼な奴はジェウス、
大剣使い。ガキの頃からの幼なじみって奴だ。武器は炎剣リオレウスに全身レウスSのレウスバカだ
「その子は…?」
この無口のやつはニルス、ランス使い。ニルスは10年前くらいにやって来た。素っ気なく見えるがとてもいいやつだ。
「オレはロリコンじゃねぇ!コイツはミサでえっと妹だ」
「ミサちゃんどうした?バカナオにいじめられたか?」
バカは余計だバカは
「バカお兄ちゃんがね狩りに行かしてくれないの」
バカは!余計だ!バカは!
「連れて行くのはマズイのか…?」
「ああコイツ女の子だろ?だからな」
「一回ぐらいいいんじゃねぇの?」
「……簡単な奴は?」
「わかったよ。じゃあドスギアノスらいいぞ。それと武器は何にするんだ?」
「これっ!」
ミサはジェウスの大剣を指差した。
「ミサちゃん流石にこれは無理だろう。片手剣にした…」
「………!」
「お前!」
ミサは大剣を片手で楽々と持ち上げた。
「これがいい!」
誰も反論出来なかった……

オレ達は今、雪山の1番にいる。ミサの装備はグレートシザーこれは昔ジェウスが使ってた大剣のお古だ。防具は全身ザザミにしているこれはオレとニルスで完成させた。
「みんなありがとうっ!大事にするね!」
「えぇよザザミ装備のミサちゃんかわいいなぁ」
そりゃそうだ元ザザミだもんな
「なんか言ったか?」
「い、いいや」
4番に入る前にオレ達はホットドリンクを飲もうとしたら。
「お兄ちゃん何それ?」
「あ、しまったミサの分忘れてた」
「…もう無いのか?」
「ああ、ドスギアだから一個でいいと思った。皆は?」
「俺も一個しか……」
「しょうがないなオレがやるよ」
「ありがとう!」
「いいのか?」
「ミサちゃんのためだそれくらいいいさ」
ジェウスはこうゆう時は優しいだから親友としてやって行けるんだけど
「ナオ、オレもうないんだ」
は?
「だからお前のホットくれ」
は?バカか?弓はスタミナを使うんだぞそれをホットドリンクなしだなんて
「いいだろ親友なんだから」
前言撤回、コイツは最悪だ。その後オレはジェウスに半ば取られるようにホットドリンクを渡した

「寒っ!」
オレはホットドリンク無しで今5番にいる
「ごめんね、お兄ちゃん」
「大丈夫だ肌寒いだけだから」
ミサは少しだけ涙目になってた。コイツは純粋だからかわいい時がある
「お前ミサちゃん泣かすなよ」
誰のせいだと思ってんだよ!
「お、あとちょいで6番だぞ」
オレは忘れ
てた。頂上の寒さを……
とりあえず基本的にミサ以外は手を出さない。ミサがピンチになったら、手を貸すと言う事になった。だがオレは手を貸す貸さない以前にスタミナがもうほとんどない。
『ギャァギャァ』
ランポス系特有の甲高い声が聞こえる
「来たぞ。頑張れよミサ。ドスギアノスだからって油断すんなよ」
「うん、わかった」
と行って1分もしない内に倒して来た。
「お、お前初めてか?」
「うん、なんか砂漠にいたやつのが強いよ」
笑顔で言うミサだった。
「早く帰ろ」
「ミサちゃん剥ぎ取らないのか?」
「ハギトリ?」
ダメだ、戦い以外はもっぱらだった。そこでオレ達はアプトノス車が来るまでの時間剥ぎ取り、採集を教えてあげた。釣りや採掘などを教えてあがたいが道具がないので場所だけを教えた。とくにミサが興味を持ったのは肉食竜の卵の場所だ。ミサはなぜか食に関すると頑張るようになる。
(そういえばミサと初めてあったのも飯食ってたな)
帰りに荷台の中でジェウスはミサを誉めちぎってた
「おいナオ、ミサちゃんをこのままハンターにしたらどうだ?」
「そうだな、ミサなら心配ないかな」
「やったー!ありがとうお兄ちゃん」
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