かにもえ

□将軍様は女の子?
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「こんなジメジメした所早く終わらして帰ろうぜ」

今日の狩りはショウグンギザミの狩猟だ。ナオとミサちゃんは呼んでない。

「最近はミサちゃんに付きっきりで俺たちは見てるだけだったからな」

「……あの子もすごい成長だ」

「だよな!その内俺らを超すんじゃねぇか?それだけはダメだ!ミサちゃんにいいとこが見せれねぇ」

「……何故G級に行かないで上位なんだ?」

「まずは腕慣らしに上位だろ。最近は腕が鈍ってるしな」

正直言うと、まぁG級はもうちょい待って欲しいな、俺はまだ5回しか行ってないし、キレたショウグンギザミはおっかない。

「……怖いのか?」

「べ、別にG級とかキレたギザミが怖いんじゃないからな!勘違いするなよ!」

「………」

「何だよ…なんか言えよ」

「…ギザミだ」

こいつは話を変えるのが上手いな、まぁいいやギザミを倒したら聞き出してやる。

ギザミは飯を食ってるな…足に俺様の必殺技を仕掛けてやるか。
抜刀からの溜めをしてる俺の少し後ろでニルスがシビレ罠を仕掛けている。

「準備がいいなッ!!」

足に大ダメージを喰らったギザミはダウンし、納刀からすぐに抜刀溜めを立ち上がったギザミの顔面で
振り降ろす。

怯んでる間に納刀。ヤバい、俺様かっけぇ!
とかしてる内にキレれてるし。

ニルスはさっきから殻を突いてはバックステップの繰り返し。

「よくもまぁ、そんなチマチマしてられるよな。大剣みたいにドカーンってのがかっけぇだろ」

「……ランスは斬撃と打撃の両方を持っている………ガード性能も大剣より上だガード時の切れ味も下がらない」

「ランスの良さはよーくわかったよ。それよりそろそろシビレ罠に掛けてるか」

「……わかった」

俺とニルスはシビレ罠の後ろに下がりギザミが草刈り機をして罠に掛かった。ちなみに草刈り機ってのはギザミが両腕を広げ突進するアレの事だ。

ニルスはギザミの足と足の間で突進をしてダメージを与え続けてる。
俺はもちろん顔面に抜刀溜めだ。と思ったが爪に当たっちまった。
シビレ罠も壊れたみたいだ。

爪が壊れたギザミはそれはもう鬼神のごとき強さで素早い攻撃に隙はなかった。

いきなりギザミがぶっ飛んだ。ニルスがギザミの殻を壊したみたいだな。

殻を取りに逃げたな。まぁいいや、丁度大剣を研ぎたかったんだよな。

「やっぱりキレたギザミは強いな。」
「……ちゃんと対処すれば問題はない」



俺たちはギザミの殻がたくさん埋まってると言う場所に行くと爪が折れたギザミがいた。
「チッ、グラビの頭蓋を背負ってやがる。上からの水を吐いてくる攻撃苦手なんだよな」

とか言ってたらギザミ後ろ向きで突っ込んで来てたし

「大剣で向かい討ってやる!」

自慢じゃないがレウスやティガが突進してきたら頭に溜め斬りを決める自信がある

と、思ったのに目の前で止まり、いきなり回転攻撃をしてきた!
回避したが長くなった爪は避けきれず足を切ったてしまった…

「ジェウスッ!?」

珍しいな、あのニルスが声を荒げるなんで
あーあ、ギザミが爪を振り上げてるよ。
やべぇな、避けれねぇよ……

ザシュ



「ん?あれ?俺生きてる!?」

「早く逃げろ!」

よく見るとギザミの胴体にニルスのランスが刺さっていた。

「お、おう」

とりあえずギザミから離れる事にした。

「クッ!」

壁際まで追い詰められたニルスは防御に徹するしかなかったが隙を見せたギザミにガード突きをしていた。しかし3回目の突きをしようとしたらギザミの爪がニルスのランスを真っ二つにした。
「なッ!」

武器のないニルスには何も出来ないじゃないか
チクショウ!足さえ動けば助けに行けるのに!!
命を刈らんとする死神の鎌がニルスを狙い振り下ろした。



なんとか残った盾でガードし、ギザミの爪は地面に刺さり引き抜くのに悪戦苦闘しているようだった。

その間にニルスはこっちに来たと思うと奇妙な玉をポーチから取りだして地面に叩きつけた。すると緑色の煙が辺りを包み込んだ。

緑色の煙が晴れるといつの間にかベースキャンプに来ていた。

「おい、今のはなんだ?」

話かけるが返事がない。辺りを見渡すとニルスの姿がなかった。

「ニルス、お前に冗談は似合わないぜ!いるなら出てこいよ!」

「おいおい、ウソだろ!?」

「……そんなに大声を出さなくても聞こえてる」

「お前どこに行ってたんだよ!」

「………モドリ玉の素材を探してた」

「なんだモドリ玉って?てか、のんきに素材を探してんじゃねぇよ!」

「……モドリ玉ってのはさっきジェウスに使った奴だ、そしてもう一つ作るのに素材を探してたんだ。調合の書無し一回で完成したのは運が良かった。」

「2つくらい持ち歩けよ!」
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