かにもえ

□将軍様は女の子?
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「……モドリ玉は一つしか持っていけない。それにモドリ玉を持ち歩いて欲しいのはジェウス、お前だ」

「う、うるさいな!モドリ玉じたい知らないんだ!持ち歩けってのが無理だ!」

「……モドリ玉くらい皆知っている」

「とにかく!二人とも無事に生き残ったんだクエスト失敗は悔しいが早く帰ろう」

「………そうだな」

とりあえず村に帰るための狼煙を上げ、アプノトス車の迎えが来た。



ポッケ村に着いた俺たちは集会所の受付のお姉さんにクエスト失敗の報告をした。

「すみません。クエストレベルがG級でした。隣のお姉ちゃんと書類が逆になったみたいで……」

「おいおい、勘弁してくれよ。俺たち死にそうになったんだぞ」

「本当にごめんなさい…でも二人ともG級ハンターだから大丈夫だと思って」

「ま、まぁ誰だって失敗はするからな。今度から気をつけろよ」

「はい…」






「で、お前さんは受付の可愛さに負けたと」

オレは今、ジェウスがケガをしたと聞いたので見に来てやったらこのざまか……情けない。

「しょうがないだろ!涙目だったんだからな、女の子を泣かすわけにはいかないだろ?」

「はいはい、そう言う事にしてやんよ」


「…お前信用してないだろ」

「半分な」

「まぁいいだろう…で、俺たちがだいぶ傷つけたから周りに被害が出るかも知れないって言われてな」

「オレたちに討伐しに行け、と?」

「そう言う事だ」

「で、ニルスは?」

「あいては武器屋に行ってる。愛槍が壊れたからな」

「ニルスも行けないのか…そういえばお前の大剣はどうした?」

「あ!沼地に忘れて来た」

「お前な、はぁぁ」

「頼む!ついでに取って帰ってくれないか」




「と、まぁそう言う事で明日沼地に行くことになった」

「うん!でもショウグンギザミってどんなの?」

「う〜ん、ミサの近縁種かな?」

「近縁種?」

「親戚みたいなもんだ。話によるとかなり強いらしいからな今回はミサにも罠を持ってもらう」

「でもさG級は私にはダメじゃないの?」

「今回は特別らしい、G級で戦えるのが今はオレだけだからなそれにミサはジェウスやニルスの推薦でギルドマネージャーにお願いしたらOKを貰ってな、とにかく明日に備えてもう寝るか」

「うん!」





「片方爪が欠けてる…あれだな。ん?あれは大剣とランスか?」

「お兄ちゃん、あれがショウグンギザミ?」

「ん?そうだよ」
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