〜小説〜【江戸】
□銀色の修羅
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☆このページだけ銀時視点となります。
「あー・・・暇だ」
何もする事のない昼下がりまさにチャランポランの様に気だるげな足どり
「おっ、良かった、良かった・・・まだ生きてた」
ボーっと人通りの多い道を歩いていると上の方から声がする
一瞬で怖気を感じ構えて屋根の上を見る
「ははっ、そんなに警戒しないでよおにーさん」
感情を読み取らせない笑顔で民家の屋根の上からストンという音を立てて飛び降り銀時の前に立つ
「・・・お前ェの前で警戒抜できる奴の方がすげーよ」
木刀を構えたままで相手の姿を凝視する
「・・・そうだね。・・・そうだ、君の名前知らなかったなんて言うの?」
奴の質問に少し拍子抜けして戦意が無いことを悟る
「・・・人の名前を聞く時は自分から名の・・
「あぁ、神威」
言い終わる前に名乗られてしまった
「・・・ッチ・・坂田、銀時」
そう言うとまるで品定めをするかのように見てくる
「・・・なんだよ・・気持ち悪ィーな」
「あ、ごめんね」
言われたら下がったいた頭をヒョイと上げ軽く謝ってくる
いや、これは謝ってるというか・・・