〜小説〜【3Z】

□向日葵
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一時間目からさっそく自習

そんなクラスはここだけだろう

そんな中あの攻撃を受けた銀八はタフなことに一時間で奇跡の生還を迎えた

「はぁーいこの時間はもともと学活なので連絡と配布物を配りまーす」

「はい!先生」

そうすると近藤が挙手をして質問をする

「はい?」

「今年のプール掃除はどこのクラスがするんですか?他のクラスに聞いたんですけどどこも自分のクラスではないそうです もしかしてここですか?」

言い終わるといかにも「お前空気読めよなー」という視線で

「その通り 今それを言おうと思ってたんですがね・・・このクラス総出でしまーす

女子は水着きてしてもいいぞ うん まぁ男子もいいことにしよう・・・あー…それと神楽はジャージを着ろよ」

クラス中でブーイングが起こる

「わっわかったアル!!」

神楽が返事をし

・・・?どうして、チャイナだけジャージ・・・?

「先生」

桂が手を上げる

「ん?なーに」

「なんで俺達は三年になってまでプール掃除をしないといけないんですか」

「あー…えと気にすんな大人の事情だよ」

「先生、なっと」

「知らない知らない知らなーい」

桂のことを無視して銀八はプリントを始める









照りつける太陽

蒸し暑いこの炎天下の中でプール掃除

「・・・暑ィ・・・助けてェ〜パフェ〜」

「先生!? 今、外に出たばっかりでしょーがァ! 先生がサボったらみんなする気なんて・・・ってみんなもうやってるし」

新八がツッコミをいれるが以外にみんなノリ気だ

「ヤバイ、これ、俺・・・あと三秒で溶ける。これ絶対あと三秒で溶けちゃうから」

「何言ってんですか 僕はもう先に掃除してますね みんな真面目っていうか楽しそうにしてますしマトモに終わりそうで良かったです 先生もあとから来てくださいよ」

そう言って新八がプールの方へブラシを持って行けば今度は沖田が来た

サボりにきたのかと思えば横に体操座りになってこちらを見てくる

「何?どしたの沖田くん」

「いやァ〜ちょっと思ったことがありましてねィ」

「思ったこと?」

じっと目を見て離してくる相手にやや戸惑いながら返す

「はい 先生の受け持ったクラスって必ずチャイナがいますよねィ」

「あー・・・うん」

「そして毎年、プール掃除してますよねィ」

「・・・」

「どうしてですかィ?」

偶然なんて言ってもコイツには通用しないだろう

「・・・あのな、アイツ長時間は太陽に当たっていられねぇんだよ」

「え・・・?」

せめて掃除だけでもと思って自分からうちのクラスにさせてきた

「だからなアイツはお前らが泳いでてもプールサイドから見学することしかできねーんだよ」

そこまで言い終わると神楽が顔を出して

「銀ちゃぁん!サドォ!なんで二人だけサボってるアルか!早くこっちに来るヨロシ」

「だとよ、サドくん」

「総悟です じゃあ行きますかィ」

「いや、俺はもうちょい見学しとくわ」

「わかりやした・・・俺は先に行っときまさァ」

沖田も騒がしい掃除場に歩いて行った

「青いなー・・・」

銀八は軽く背伸びをして生ぬるい風を浴びながら木陰の涼しさの中で呟いた


 
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