シナリオ用語事典
【あ】 3件
【空巣法 (あきすほう)】
゛カットバック法゛の一つ。現実では長い時間を必要とするもの、これをこのままやっていたのでは 観客が飽きてしまう場合につかいます。
例えば ある政治家が講演の途中で殺されてしまうという 場面を想定してみましょう。
1男、演壇にあがって紹介される。大いなる拍手、男、講演をはじめる。
2男、延々としゃべる。
3刺客、突然、演壇にかけ上がって男を刺す。場内騒然。
4男、かつぎこまれる
しかし、2の「男、延々としゃべる」を全部映しては大変つまらないものです。そこで、どうすれば良いでしょう。
1男、演壇にあがって紹介される。大いなる拍手
2陰謀団の巣。首領が刺客を出して、その結果をいらいら待っている。
3刺客、突然、演壇にかけ上がって男を刺す。場内騒然。
つまり 延々たる講演の代わりに 陰謀団の巣を入れたのです。(カットバック)
延々たる講演の代わりに、「空間的に異なった」ものを入れる事で、いかにも延々たる講演の後に、という感じがでます。
これが空巣法です。
関連
スリ法
カットバック法
【後説 (あとせつ)】
張り手を使うとどうしても結果が先に出てあとで説明しなければなりません。
そもそも説明ということが、小説、漫画、ストーリーではまったく迫力をなくす元である上に、しかも、それもあとからの説明ですから、いよいよ迫力をなくすのです。
毒消し法としては
それを 和らげるためには、感情の動きの中で説明する事です
たとえば、ラブシーンをしながら、その説明をしたり、逆に怒鳴ったり喧嘩しながら説明すると、説明っぽくはなりません。
つまり説明を、感情の場面の中で説明すれば、そうは見えません。
関連
張り手
毒消し法
【アンチテーゼ (あんちてーぜ)】
起承転結における、転(テーマ)のために起に入れる物。
アンチテーゼとは テーマとは反対の意味を持つ物です
例えば 「友情は素晴らしいものだ」というテーマを転で読者に考えさせるのなら
起で「友情なんてくだらないものだ」とアンチテーゼを表現させておく必要があります
ストーリーはドラマ、対立なので このアンチテーゼがあってこそ、要約テーマの意味を知る事が出来ます
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