小説(リクエスト)
□2000Hitリクエスト
1ページ/6ページ
こいつと会ってからどのくらい経っただろう…
俺がまだ地球の日本にいた時には、まさか一緒に異世界に行くとは思ってなかった。
日本支部の地下施設、そこの一区画は宿舎があり俺も住んでる一室がある。まぁ支部ってのは簡単に言えば対テロ犯罪組織だ。
部屋はワンルーム程の一人暮らしには十分すぎる部屋に俺は住んでいる。
『ヒムロサン、マタ散ラカシテ!!』
俺がベッドに横になっていると、そいつは怒り口調で俺に話しかけて来た。
確かに、タバコの空き箱や雑誌やらがいくつか床に散らばっていが、足の踏み場も無いわけではない。
「ん〜…、散らかしてってほんの少しじゃねーか」
『ソンナ弛ンダ精神ガアトアト面倒ニスルンデスヨ!』
初めてコイツと会った時は「なんだコレ!?」と思った。
送られてきたダンボールを開けるとバレーボール程の球体が入っていて、持ち上げると急に喋りだすのだから驚くしかなかった。
球体の頭脳コンピューターには人格を持ったAI、しかも喋りはロボットだけに変な音程の発音かと思ったら意外にも感情豊かな喋りだった。
その球体に二等身程の簡易ボディーを装着し、三本指の腕、下半身は三角柱のような形で、下部に付いている数個の小さな球体で床を滑りながら移動しているが、言わばマウスのような感じだ。それが昔のストームだ…。
この時は正直うんざりしつつも掃除を頼ってしまう俺がいた。
この頃俺はまだこいつに名前もつけてなく、これから先相棒になるなんて思ってもいなかった。
俺がこいつを相棒と認めたきっかけは、ある任務についた時だ……
.