SHORT NOVEL
□Existence
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「ギャ━━━!!」
「ツ……ツナッ苦しい」
綱吉さんの襟元を放すまいと掴むので精一杯で……
バァ!!
「ギャ━━━!!助けてぇ!!」
「ぐえぇ!ツナ締まってる締まってる!!」
ゴールに近付いて来た頃
「ケホ…ツナさんマジで勘弁して下さい!!」
「だっ……だって…」
怖いんだもん
と涙目ながらに抗議する
「……ツナ」
ドォン!!
「イヤ━━!!」
「ツナ大丈夫だから」
「ふぇ」
俺はその場に勢いよく座り込んだ
これ以上驚かされたらもう泣く……!
「ツナもう少しでゴールだよ」
「本当?!」
「だから立って進もう」
差し出された手を取り立とうとしたが……
「ツナ?」
「た……立てない」
こう言うのなんて言うんだっけ……?
「もしかして腰抜けた?」
「多分……」
「仕方ないなぁ♪」
「え?」
いきなりしゃがみ込んだ綱吉さん
何する気だこの人
「よっ」
「うわぁ!な…何……?」
「俺が運んで行ってあげようと思って♪」
「だからって何でお…お姫様抱っこなんですかぁ!///」
「ツナが可愛いからvV」
「可愛いくないです!///
お、降ろしてぇ!!」
「出たらね♪」
「嫌だぁ!この格好で出たくないっ!!」
「はいはい暴れると落ちちゃうよ!」