私の世界

□少し見えた希望
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私は、不思議な力を持っていた。
それは、幼い私にでも分かるほど強い力だった。
時々その力を欲するものが良く私を襲うようになった。
そのせいか私の周りには何もなかった。
あるのは、いつも隣り合わせの闇。
夜になると眠れなくなる。
否寝ると殺される。

あっ。
来た。誰かが来た。
「ふっ。お前の命を貰いに来た」
あーあ。
また、来たよ。
いつも道理の夜。
毎日同じ事が繰り返される。

―グシャ―
―ベチャッ―

はぁ、せっかくの洋服が血でベトベトだよ。
どうしてくれるんだよ……はぁ。
まぁ、いつも同じだし…仕方がないっか。

でも、そんな毎日を送っていた私の元に非日常な事が起こった。
いつも道理私を殺そうとしてくる奴らを殺していたら敵意を向けてこない金髪のお兄さんに出会った。

「ねぇ、お嬢さん。こんな夜中に何してるの?」

そう、私に向かって聞いてきた。
無視してやろうかと思ったけど……
今日はなんだか気分がとても良い。
だから、答えてあげようと思ったんだ。

『私……?敵を殺してるのっ!不思議な力でっ!』

普通の人はきっと驚くだろう
でも、彼は綺麗な顔のまま笑ってくれた。

彼は、とても懐かしい顔で私を見てくるんだ。
慈愛の満ちた感じで。
どうしてだろう?
私は人を殺してるのに……

なんで?

なんで?


なんで?

なんで?

なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデ?

どうして?

おかしい。

コノ人おかしい。

どうして、笑ってるの?

私もおかしいけど、このお兄さんも十分おかしいよ。

でも、おもしろい。

ものすごくおもしろい。

おもしろい。おもしろい。

なんだか、このお兄さんになら着いていってもいい気がする。

『ねぇ、おにいさん。なんでここに来たの?』

「ん?僕〜?僕は君に「アリス学園」を紹介しにきたんだよ!」

紹介?

ははっ

紹介だって!

『なに?お兄さん、貴方殺人鬼を学校に入れる気?』

「うんっ。初等部校長が……ね」

なんていう学校だろう?

普通、殺人鬼を欲しいって言う学校なんかある訳がない!

おかしい。

本当におかしい。

コノ人も含めて

でも、おもしろい

「(行って見たい!)」

って言う気持ちが私の中で芽生え始めた。

いつもなら、こんな事思わないって思いながらも口はすでに返事をしていた。

『いいよ。行ってあげる!殺人鬼を欲しがる「アリス学園」へ』



―END―
20100808
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