Labyrinth(話)
□3限目:疑惑
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あの日から、俺達はよく屋上で授業をサボるようになった
最初は俺と高杉の二人だったが、土方と沖田もそれに気付いたらしく、
暫くすると四人で屋上にたまるのが当たり前の風景になっていた。
何をするでもなく只横になって空を眺めては、下らない話をして皆で馬鹿みたいに笑っていた。
高杉が来る前もたまに三人でサボって
時には沖田と土方で喧嘩初めて騒いでたり、時には夜中にこっそり来て花火を打ち上げてみたり
でもまァそれもそんなに頻繁じゃなかった。
こんなに毎日来る様になったのは高杉が来てからだ。
そう…高杉が来てからそうやって、変化していったはずなのに
…それは、何故か高杉が来る前よりもごく自然な事の様に思われた。
そして今日も当たり前の様に四人で屋上に向かい、横になって空を仰ぐ
ただこの日一つだけ違ったのは…
「…オイそこ違ェってさっきも言っただろ?総悟」
「え、そうでしたっけか?すいませんねィ、地歴は苦手なもんで。」
「高杉は此処間違ってるぜ、此処の公式はこうだ。」
「………。」
全員が期末テストに向かって、猛勉強をしていると言う事
3限目:疑惑
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