Sadistic MySister(話)

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学校までの道の中、総悟にいかがわしい視線を送る奴等を睨みつけながらも無事に到着した。
こっちの苦労も知らないで、隣を歩く総悟は「目付き悪ィですぜ?」などと他人事の様に言ってくる。
(誰の所為だと思ってんだよ…)
心の中でそんな愚痴を零しながらも掲示されているクラス発表の紙の所まで向かう。



「何組だ?」
「えーっと…あ、あった。Aクラスでさァ」
「Aか…良かったな。」



Zでは無いという事に取り敢えず安堵した。Zは前々から問題児が集められるクラスだからな…
Aクラスにある名前を流し読みしていると、ひとつ見覚えのある名前がありそこに目を止めた
志村新八…確か俺のクラスの志村妙の弟だとか何とか…だった様な気がする。眼鏡で地味な感じだったからあんまり憶えてねェけど…



「…あ、地味眼鏡だ」
「やっぱあいつか」
「こりゃ良いパシリが見付かりやした」
「友達って言えよ…」



志村家は結構近所だし、弟が総悟と同じ歳だとは知らなかったが家が近いって事は中学は同じな訳で…
つまり、多少なりともそれなりに面識があるのだろう。



「新ちゃんはAクラス、Zじゃなくて良かったわね」
「どうしてZじゃ駄目なんですか?姉上」
「Zは前から問題児が集められるクラスなのよ」
「へぇー…」


隣から俺の考えていた事と同じ様な事を言っている奴等が居たので目を向けるとついさっきまで噂していた志村姉弟だった
あちらも俺達に気付いたらしく、弟は俺に向かって小さく頭を下げてくる
制服を見て先輩だと判断したのだろう、姉と違ってまともな弟らしい。



「あら、土方君も来てたのね?」
「一応風紀副委員長だからな…まぁ、妹の入学式の付き添いも兼ねて。そっちこそ何で来てるんだ?」
「うちは両親が居ないから…代わりに私が来たのよ」



そういやこいつの家親いなくて夜バイトしてるって話を聞いたような気がするな…
まぁこの高校なら公立だしそんなに金はかからねェから何とかなるのかも知れねェが…ご苦労なこった
にしても、さっきから志村弟が怯えたような目でこっちを見ている気がするのは気のせい、か?
…いや、気のせいなんかじゃねェな、しかもこれは明らかに…総悟に向けられた視線だ。



「………っ!!」
「よォ、久しぶりですねィ駄眼鏡」
「な、なななっ…」
「同じクラスですぜィ?一年間宜しく」
「お、同じクラスゥゥゥ!?!?」



…この挙動不審っぷりは半端じゃねェな…一体何をしでかしたのやら
まぁとにかく総悟の友達…パシリ?が、同じクラスで良かったかなと思いました。…あれ、作文?
















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