銀魂(話)

□想いの散った空
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※3z土←沖






「土方さん、次教室移動ですぜィ?」



何時も通り俺の机まで呼びに来た総悟に、俺は小さく溜め息をついた。



「知ってるよ、んな事…」
「じゃあ一緒に行きやしょう」
「一緒に行くって…」



移動する教室すぐ隣じゃねぇか。一緒に行くって程の距離でもねェだろうが…

そんな俺の考えを知ってか、総悟はにこやかに俺に言った。



「少しでも土方さんと居たいんでさァ」
「…はい?」
「だから、ちょっとでも多くあんたと居たいんでィ」



って、彼女かお前はァァァァァ!!
何その凄い意味深な台詞!つーか俺男でこいつも男なんですけど!?



「駄目、ですかィ…?」
「いや、駄目とかじゃなくてだな、その…」



コイツ…俺がそのお前の控えめな態度を拒めないの知っててやってんのか!?
身長が低い分無駄に上目遣いになってんだよお前!可愛いんだよ畜生!

…あれ、これじゃあ俺が変態みたいじゃねぇか?まぁ取り合えず…



「何でそんなに俺と居たいんだよ。」



俺の勘違いだったらあれだしな…そう思って問うと

その質問に総悟は不適にも笑った。



「だって、あんたの側に居たら抹殺の機会を伺いやすいだろィ?」
「…ハァ!?」
「何ですかィ?土方さんまさか俺が土方さんに好意を持ってるとでも考えたとか?」
「……!!」
「土方さんムッツリ〜」
「…っ総悟てめぇふざけんなよコラァァァ!!」



「…まぁ好意ってのも間違いじゃねェんですけどねィ」



小さく呟かれたその言葉は、俺の耳に届く事無く空に解けて消えた。








想いの散った空



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何だかなぁ…まぁとにかく
トシを虐めつつも実は大好きな総悟が私は好き←

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