銀魂(話)

□ホワイトデーは三倍返しが基本ですから
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※銀高ホワイトデーネタ




「…何、これ…」
「………。」


突然家にやってきた高杉は、突然小さな袋を俺の胸に押し付けて無言で立っている。
今俺のした質問にも答える気はさらさら無いらしく、しっかりと口を閉じている。

…今日は何かあったっけか…?

そういやお天気お姉さんの占いじゃ今週の俺の運勢最高だったな。なんて考えていると、ふと今日の日付も頭に浮かんだ。
3月14日…ホワイトデー。
そういやバレンタインデーには俺が晩飯作ってやったよな…



「お返し、って事?」
「…悪ィかよ。」
「悪ィかよ、って…これ開けても良いの?」
「好きにしろ。」


そっけない態度に思わず苦笑しながらも受け取った袋にラッピングされたリボンを解く
中に入っていたのは色んな味のチョコレート。
手作り…は有り得ないとしても、コイツが買ってきたのか?指名手配人の癖にわざわざ…しかもこんな女みてぇなもんを…

そう考えると自然と笑みが零れた。それを見て高杉は不服そうに俺を睨みつける



「…笑ってんじゃねェ」
「笑ってねェよ…ププッ」
「笑ってんじゃねェか!…クソ、やっぱ返せそれ」
「嫌だよ、すっげー嬉しいもん俺」



本当、嬉しすぎてやばいかも。普段こんなそっけない態度してるくせに…



「ちゃんと愛してくれちゃってんじゃん、俺の事」
「…言ってろ馬鹿」
「でもこんなんじゃ足りねェから」




そう言って先程受け取ったチョコレートをひとつ口に挟んで、そのまま唇を重ねた。



「んっ……!?」

驚いた表情の高杉をよそに、角度を変えながら口付ければ
互いの口の中をチョコレートが行き来し、やがて解けて無くなった。



「これで甘さも増すだろ?」
「…割りに合ってねェだろーが」
「そりゃそうでしょ」






ホワイトデーは三倍返しが基本ですから。



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なんて、甘々な会話してりゃ良いよねこの二人^^
でもきっと銀時の本心は高杉のチョコレート塗(ry


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