知識

□悟り
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悟り(さとり)
知らなかったことを知ること、気がつくこと、感づくことを言い覚りとも書く。宗教上の悟りは迷妄を去った真理やその取得を言う。

サンスクリット
「bodhi ボーディ」
日本語
「菩提」「開悟」「成道」
(じょうどう:成仏得道の略)ともいう。

悟りを開いた者を「buddha ブッダ」といい、漢字で音写し「仏陀」「仏」としたり、「覚者」と意訳したりする。



仏教の教えの基本は、三法印(3つの根本思想)である(三法印に一切皆苦を付加し、四法印とする経典もある)。

諸行無常
一切の形成されたものは無常であり、縁起による存在としてのみある

諸法無我
一切の存在には形成されたものでないもの、アートマン(自我)のような実体はない

涅槃寂静
苦を生んでいた煩悩の炎が消え去り、一切の苦から解放された境地が目標である

一切皆苦
一切の形成されたものは、苦しみである釈迦の悟りの内容は、四諦と縁起及び無常・苦・無我である。

以下にその関係を整理された十二支縁起を示す。
無明(無知)
行(潜在的形成力)
識(識別作用)
名色(心身)
六入(六感覚器官)
触(接触)
受(感受作用)
愛(渇愛)
取(執着)
有(存在)
生(出生)
老死(老いと死)

これはなぜ「生老病死」という苦のもとで生きているのかの由来を示すと同時に、「無明」という条件を破壊する事により「生老病死」がなくなるという涅槃に至る縁起を示している。
本来の仏教ではこのように、救いは超越的存在(たとえば神)の力によるものではなく、個々人の実践によるものと説く。すなわち、釈迦の実体験を最大の根拠に、現実世界で達成・確認できる形で教えが示され、それを実践することを勧める。

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