知識

□六道と四聖
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六道

六道とは、主に人間の内面において繰り返される(輪廻)世界を指す。

地獄界
あらゆる恐怖と苦しみ妬みに苛まれた状態。

餓鬼界
眼前の事象(モノや力)に固執する餓鬼の状態。

畜生界
動物的本能のままに行動する状態。食欲、睡眠欲・性欲・物欲・支配欲など、欲望のままに行動する状態を指す。

修羅界
会話を持たず「武力」をもって解決を目指す状態。日常的な喧嘩から国家間の戦争に至るまで全般を指す。

人界
平常心である状態。だが、人間的な疑心暗鬼を指すともされる。

天界
諸々の「喜び」を感じる状態。主に瞬間的な喜びを指す。

人間の忌むべき部分、地獄界・餓鬼界・畜生界の三種をもって三悪趣(三悪道とも)と括られる場合がある。
三悪趣に「修羅界」を加え四悪趣(しあくしゅ)とされる場合もある。
三悪道に対し、修羅界・人間界・天上界の三種を三善道ともいわれる。
四聖(後述)を悟界というのに対し、六道を迷界ともいう。


四聖

四聖とは、天台宗において六道に付加された4つの世界を指す。寓画的な世界よりも、むしろ人間の精神状態といった意味合いが強い。この四聖を悟界(ごかい)という。
声聞界
仏法を学んでいる状態。仏法に限らず、哲学・文学・物理学、さらには大衆娯楽や子供の戯言に至るまで「学ぶ」状態を指す。

縁覚界
仏道に縁することで、自己の内面において自意識的な悟りに至った状態。仏界における「悟り」とは根本的に異なる。

菩薩界
仏の使いとして行動する状態。自己の意思はともかく「行動」そのものを指すとされる。

仏界
悟りを開いた状態。

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