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□ひだまりせんせい
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クノンが薬の採取に出掛けている間、同胞たちに異常がないか端末のデータバンクを眺めている時のこと。

「アルディラ、こんにちは〜」

そんな、ちょっとゆったりした来客が丁度良いタイミングで訪れてきた。

すぐに誰かわかりつつ、椅子に座りながら振り返ればやっぱり。アティの姿。

私を見て、ふにゃっと笑ってくれた彼女を見たら私の心は安らいだ。

「遊びに来てくれたの?」

「はい!」

元気良く返事をしたアティだったけれど、心なしか…

「なんだか、疲れてるみたいだけれど何かしてきた?」

私の質問にアティは指をもじもじさせて苦笑いを浮かべる。

「あはは…さっきまでスバル君達と大蓮で遊んでて…何回も跳ねてたら流石に足がちょっとヘトヘトで」

「もう、子供みたいね」

私がそう笑うと彼女もまた恥ずかしそうに微笑み返す。

「とりあえずそこの椅子に腰かけなさい」
今私が座っている椅子の隣を指差すとアティは素直に頷き、一歩足を踏み出した…けれど。

「きゃぅっ!」

変な悲鳴をあげて、彼女は前傾姿勢になり、転び始める。

「アティ!?」

私は慌てて立ち上がるとギリギリ彼女を抱き止めて一息吐いた。

戦闘では逆に支えられる立場なのに、普段ならその役割は私にあるというのはすごく新鮮な気分で、この抱き締めている柔らかな感触に幸せという感情を抱いてしまう。
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