ホモ部屋

□ブログ
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気ィ付いたら先輩のことばっかブログに書いとった


「財前、ブログやってんねんて?」

不意に白石部長に聞かれて、ビックリした

「誰に聞いたんスか」
「ユウジが知っとるって自慢しとったで」

…アホか。何でそんなこと言っとんねん

「光君、ブログやってるたい?」
「ユウジ先輩から聞いたんスか?」

はぁっ、と深く溜め息をついて質問する。
 
「ん?いんや、白石ばい」

「ついでにURLも教えて貰ったたい」

にっこり笑って言う千歳先輩の言葉に焦りを感じた。
見られたらヤバイ。

「千歳先輩、今絶対見やんといて下さいね」

携帯を取り出して、今までの日記を消そうとした、んやけど

「すまんばいね、」

そう言って、携帯を取り上げられた

「は!?」

ぽちぽち、と携帯を操作する千歳先輩

「返してくださ、…?」

くくくっと小さく笑って携帯を眺める千歳先輩。

「光君、むぞらしかこと書いてるたいね」

ひらひらと俺の携帯をちらつかせて、言う。
画面には千歳先輩のことを書いた日記。
かぁっと頬が熱くなるのを感じて、片方の頬を押さえる

「俺んこつよお書いちょるばい」
にこっと笑て言うから、本気で恥ずかしい

「だから!返してください」

腕を上に上げて無理矢理見て、堪能した千歳先輩は携帯を返して来た

「…忘れてくださいね」

頬を膨らませて言うと、頭をくしゃくしゃ掻き回された。
折角髪の毛セットしとんのに…

「毎日読みにくるったい」


END

最悪や、一番見られたない人に見られたわ
 
 
 
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