ホモ部屋
□素直が大切
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部室での他愛のない会話。
「財前、好きやで」
「そうッスか、俺は嫌いです」
心にもない台詞を口にして、笑った。
素直になりぃや、なんて言われて、笑われる
何てない日常。部長が居って俺が居る。
「そいや、」
何かを口にしようとして止めた白石部長。
何やあったんやろか。
そう思って白石部長と同じ方向を見る。そこに居ったんは千歳先輩で。
「何ばしとっと?」
「何もやっとらへんよ」
にこやかに笑って質問に答える白石部長。
何や苛つく。
他人に向ける笑顔は俺に向ける笑顔とは違う気がする。
先輩と後輩ってだけの関係で繋ぎ止めて、別に付き合ってるわけやないし、しゃあないんやろうけど
190センチ以上の巨体がこっちを見て言った
「邪魔しちょる?」
「……いや、んなことないッスよ」
心にもない台詞。流石に笑えやんわ
「俺的には邪魔やけどな」
笑顔が消えた白石部長にドキンとした。
もしかして、俺に言った…?
疑心暗鬼、っていうんやろか、いや、違う気する。
「そうか」
なんて言って出ていく千歳先輩を横目で見る。
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