ホモ部屋

□体力強化
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「財前、まだまだ甘いで!」

白石部長がスマッシュを決めた後に言うた台詞を疲れ切った脳ミソ使て聞く

「…何がッスか」
「体力無さすぎや。」

汗だくの額を拭いて、小さく頷く。
体力無いんは実感しとる。

「体力強化がこれからの課題やな」

勝ったもん勝ち
それが俺らのスローガン。
その為の努力。勝ちは気持ちええし、好きやけどやっぱり努力は嫌いや


はぁ、と息をつく。

体力強化、ってやっぱり走り込みやろか。


「それじゃあ、今から財前の為に“鬼ごっこ”すんでー」

…は?


「去年はユウ君の為だったわよね」

小春先輩が言う。そういえば去年そんなことやったわ

あれ体力強化の為やったんか

「制限時間は1時間。場所はコート内のみ。初めは財前が鬼やで」

ぽん、と肩を叩かれる。

「まぁ、頑張り」

小さく言われる。頑張れ言うたかて、体力自慢ばっかりやろ、ここ。

金ちゃんも謙也さんも捕まえれる自信無いわ



さて、取り敢えず狙うはユウジ先輩か。


「よっしゃ、始めんで〜」

途中から来たのであろうオサムちゃんが始まりの合図を出した


その場で屈伸して、狙いのユウジ先輩を見定める。


「ユウ君!狙われとんで、気ィ付けや」


50メートル走は得意やで、一応


意外にも、早く鬼をバトンタッチした。


何でこうゆう時にモノマネしやんのやろか。謙也さんの真似したら逃げれたかもしらんのに

いや、やっぱ無理か。真似は出来ても体力とかまでは真似出来んやろ。

 
 
 

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