ホモ部屋

□期待
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「あ、ぁ…けん、やさん!好き‥ゃ」
「は、俺も好きやで、光…」
熱っぽい口調で交わす台詞。身体をも交じわせていた。





そんな夢を見ていて、起きた時、全身汗でびっしょりやった
掛け布団の下を覗くと起ち上がったそれを見てかなりショックを受けた。

「俺、光んこと好きなんか…?」

この時点でゲイ決定。
小春とユウジのこと一生馬鹿に出来へんわ


朝練遅刻決定の時刻に家を出て、自転車で学校に向かっていると見知った奴が歩いとるのが見えた

「光!何や、お前も朝練遅刻かい」

夢のことが頭の端に出て来て、胸が鳴る。
むっちゃエロい顔しとったなー…、てちゃうわ!!

「おはようございます。寝坊してもたんスわー」

そう言って自転車の後ろに跨る光。
「乗っけてってください」

いやいや、順番若干ちゃうやろ。言ってから乗るのが普通やろ。
ちゅーか…。

後ろから抱き付かれてむっちゃ胸ドキドキいっとる!

「まぁ、乗せてったるわ」
「謙也さん、むっちゃどきんどきんいっとる」

後ろから聞こえる笑い声。
どうしよう、まじで俺光んこと好きかもしれん
ごめん、小春、ユウジ。俺これからお前らんこと崇め讃えるわ

「ま、人のこと言えやんけど、」

その言葉に発進したばかりの自転車を止める。

「え?」

何で?て続ける前に、財前が続けた

「やっていつ転けるか分からへんし」

ああ、そういうアレですか。ちょっと期待してもたわ、阿呆。

俺はそんなんでドキドキしとるわけやないけどな

光の方を振り向いたら、顔を真っ赤にした後輩が後ろで驚いた顔しとって。

これ、期待してもええんやろか!



おわり。

 
 
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