現在
□自分説明書。
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「…ベジータってA型?」
不躾な視線に怒気を募らせようかとも思ったが、女の唐突な問い掛けに思わず耳を傾けた。
「…何だそれは?」
「え〜?!自分の血液型知らないの〜?!サイヤ人にも血液型とかあるんでしょ〜?!」
女が何を言いたいのか掴めなかったが、馬鹿にされたのだけは理解出来た。
「あっ!ごめんっ!馬鹿にしたわけじゃないのっ!」
眉間に深く皺よせ、青筋までも立てたのをみて女は慌てて取り繕う。
「あのね、地球人は…ってか日本人だけかもだけど、血液型で自分が解るの。短所とか長所とか。トレーニングにも応用出来るかな…なんて。」
「ほぉ?」
女の戯れ言に興味はないが、トレーニングの所ではピクリとコメカミを動かした。
「血液型は4種類。A型B型O型AB型ね。それぞれ血液型に合った性格があるのよ。A型は完全主義の所があるみたいね。」
「…なる程な。」
これ程の多種多様な人種をたかが4種類で区切るなど到底不可能だ。
だが強ち女が言う事も馬鹿には出来まい。
かつてフリーザ軍に居た時もそうだ。
戦闘能力はたった4種類のスカウターの色で区切られた。
俺は赤。
無論エリートのみに許された色だがな。