現在

□自分説明書。
2ページ/6ページ



「…ベジータってA型?」


不躾な視線に怒気を募らせようかとも思ったが、女の唐突な問い掛けに思わず耳を傾けた。


「…何だそれは?」


「え〜?!自分の血液型知らないの〜?!サイヤ人にも血液型とかあるんでしょ〜?!」


女が何を言いたいのか掴めなかったが、馬鹿にされたのだけは理解出来た。


「あっ!ごめんっ!馬鹿にしたわけじゃないのっ!」

眉間に深く皺よせ、青筋までも立てたのをみて女は慌てて取り繕う。


「あのね、地球人は…ってか日本人だけかもだけど、血液型で自分が解るの。短所とか長所とか。トレーニングにも応用出来るかな…なんて。」


「ほぉ?」


女の戯れ言に興味はないが、トレーニングの所ではピクリとコメカミを動かした。


「血液型は4種類。A型B型O型AB型ね。それぞれ血液型に合った性格があるのよ。A型は完全主義の所があるみたいね。」


「…なる程な。」


これ程の多種多様な人種をたかが4種類で区切るなど到底不可能だ。
だが強ち女が言う事も馬鹿には出来まい。


かつてフリーザ軍に居た時もそうだ。
戦闘能力はたった4種類のスカウターの色で区切られた。


俺は赤。
無論エリートのみに許された色だがな。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ