現在

□自分説明書。
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「…貴様は協調性に欠ける。」


俺が唐突にも口を開いたのに、女は直ぐに異を唱えた。


「…自主性を重んじてるのよ。」


「不作法ことこの上ないな。」


「気さくって言ってくれない?」


「無神経にも程がある。」

「細かい事は気にしないだけよ。」


そこまで押し問答を繰り返した挙げ句、女は唐突にも吹き出した。


「ぷぷっ!何よ〜?あんたって見てない様で、私の事分かりきってんじゃない。 」


「なっ…!」


「人を良く見て判断、疑り深い。やっぱりA型の可能性が高いわ〜。」


俺が口を挟む間もなく、女は携帯を操作すると先程とは違った画面を再び押し付けてきた。


「全部当てはまると思うから読んでみて。」


女が言うB型とやらに“傲慢”の記述は無いものか…。
其方の方が気にかかったが、やむなく画面に目を向けた。


“A型は完全主義。無類の努力家でもあります。”

「…合ってない。」


「え〜?!あんたって完全主義でしょ〜?!努力とか怠ったりしないし。」


「違う。その下だ。」


俺が指し示した部分を再び読み返した挙げ句、女はあっけらかんと言いのけた。
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