小説

□耳をすませば(10p)
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自分の愚痴や独り言、ため息から吐息まで――


全てがユーゼフに筒抜けかもしれない。


(『盗聴器なんて使わない』とは言ってたけど、『聞く事ができない』訳ではないらしいし…。……考え過ぎか!?自意識過剰かオレっ!!?)



常にないショックを受け、ふらつきながらも数多のスイッチを避けて自室を目指すBに、頭上からいきなり声が掛かる。


『まだ立ち直ってないのかB?』

「ヘイヂ…」


いつもの如く天井から顔だけを出しているナゾの生物・ヘイヂ。
彼女は意外にも人が落ち込んでいる時に声をかけてくれるので、最近はBの良い相談相手になっていた。
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