小説
□狼協定…?(15p)
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バーン!!
「セバスチャーンっ!!」
ある日の午後。
旦那様のおやつ作りのため厨房にいた執事の元へ、使用人Aが飛び込んできた。
「何だ、A」
いつもの事なので適当に答えると、それにかまわずAは続けた。
「Bが…、Bが落ちたんですぅっ!!」
ピシッ…
予想外の事態に、流石のセバスチャンも一瞬凍り付いた。
落ちる、それはデーデマン家名物の落とし穴にかかったという事である。
固まった執事をよそに、手伝っていたデイビッドが口を開いた。
「Bくんがか?そりゃまたどうして…?」
「それが…」
と、Aが泣きながら語るには…