小説

□いつだって君の側に(5p)
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ここは学校

さわやかな朝…





のはずが。



「頭いてぇ…」
生徒Bは朝から風邪の症状に襲われ、ぐったりと机に伏せていた。

「大丈夫か、B〜!」
「大丈夫じゃねぇからこうなってんだろうが…」
はぁ、とため息をつき、おろおろと騒ぎ立てる友人のAに冷たく言い放つ。


「そんなに具合悪いなら保健室行けばいいじゃない」

前の席にいる女子、津根が呆れたように言ってくるが、Bはそれを聞き入れない。


「それは勘弁…なんかアノ先生苦手なんだよな…」
再度息を吐き出して、このまま授業を受ける事を決心する。

この学校の保健医は、見目麗しいゲルマン人。彼のそばにいると、ぞわぞわっと得体の知れない痺れが身体を走る。
(アノ人と保健室にいるなら勉強してた方がまだマシだ…!)

こうして哀れな彼の朝が始まるのである…
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