小説
□狼協定…?(15p)
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――少し前の事――
「ちわー!シロネコ急便でーす!」
たとえ柱の下敷きになろうとも、彼は怖れる事なくやって来る。
「ご苦労様です」
そんなシロネコ君の笑顔につられ、対応したBも柔らかい微笑みで返す。
普段見ることのないその表情を直視してしまい、シロネコ君の意識は違う方向へ飛んでいった。
(はぁ〜、Bさんもセバスチャンさんに負けず劣らず綺麗なんだなぁ〜//)
なんて思いつつ、彼の足はフラフラ〜とBの方に向かっていく。
その時。
カチッ
「え?」
ヒュウッ
「「!!」」
ヒュゴオォォォォ……………
―――――
「って訳で2人共……」
「そうか…」
「こうしちゃいられない!Bくんを迎えに行くぞハニー!!」
「当たり前だ。二人きりにはさせておけない…」
そして幾分黒いオーラを出しながら、地下へと続く秘密通路に消えていくのだった…