◆ゆっくり歩んでいけばいいε=(┏^∀^)┛
うつは、良い状態と悪い状態を交互に繰り返しながら、回復していきます。多くの方は、自分が最も良くなった状態の時に、「これなら職場に復帰できる！」と判断してしまいがちですが、それではなかなかうまくいきません。うつは病気になるのにかかったのと同じ時間だけ、治るのにも時間がかかると言われています。
決して復帰を焦らないでください。
最も調子が悪いときの自分が、職場に戻って仕事ができるかどうかという観点で判断して、いきなり以前のバリバリやっていた仕事内容ではなく、できそうな仕事から慣らし運転していきましょう。 しばらくは低空飛行でできる範囲の仕事を続け、ゆっくり主治医と相談しながら、一歩一歩、復帰のスケジュールを決めていきましょう。
◆まずは復帰のための準 備から…(*´∇`)｡o
職場に復帰しようとした時、ほとんどの方がすぐに仕事に戻ろうとします。
しかし、すぐに出社するのではなく、まずは復帰のための準備から始めていきましょう。
「スーツを着てネクタイをして、満員電車に揺られて図書館にでも行ってみる」、こんなことから始めてみてください。
図書館で、気の向くままに今まで読みたかった本を読んで帰宅とか、または会社の近くの喫茶店で新聞を読みながらコーヒーを一杯のんで、そのまま会社には行かず帰宅するとか…
このような“通勤シュミレーション”が一週間くらい続けられたら、自信もついてきます！
ひとつずつ、ひとつずつ、元気だった頃の自分に戻れていることを実感しながら、職場への復帰の準備していけばよいのです。
◆「情報提供書」を書い てもらおう＼(^о^◆
うつは怪我のように傷口がみえたり、風邪のように熱が出たりして明らかに異常が分かる病気ではないため、職場では、本人に病状の判断をゆだねられてしまいます。
しかし、長く休職し迷惑をかけたという思いなどもあり、自分の口から会社側に要望することはなかなか難しく、つい無理をしてしまいがちです。
そのような場合、主治医の先生に「情報提供書」を書いてもらえば、病状によって少しずつしか仕事を増やせないことなどが考慮されやすくなります。
「情報提供書」は主治医が患者さんのために書くものです。職場に復帰する時に診断書とは別に主治医の先生に情報提供書を書いてもらい、会社に提出するとよいでしょう。
情報提供書の内容は…
□ 現在の状態
（病気の状態だけではな く、仕事生活を含めた 社会生活上の問題点な ど）
□復職に際し配慮すべき 就業上の制限
□ 再発・再燃を防ぐため のアドバイス
□ どのような症状が見ら れたら注意すればよい のか
…などが記載されていると会社も対応しやすいでしょう。
産業医の先生（これからの職場生活の中できっと助けになってくれる存在です）がいる場合は、情報提供書を産業医の先生にも渡しておくとよいと思います。職場復帰のときに面談をしてもらい、今後の就労についての会社の上司と一緒に復帰プログラムを相談していきます。
会社と医師と本人がしっかりとコミュニケーションをとりあいながら、少しずつ、少しずつ復帰していければよいのです。
◆EAPって！？( ¨ ) ？
社内に診療所があり産業医や嘱託の精神科医のいる企業は心の悩みがあったとき相談できますがを活用、多くの企業が余裕がなく、そのような体制を作れないのが現状です。
そのような中で、今注目されているのが、外部機関のEAP(Employee Assistance Program：従業員支援プログラム)です。EAPとは企業のメンタルヘルス対策を担い、社員の心の健康を取り戻すことで、結果的に生産性向上を目的とする外部機関のことです。悩みを会社側にうちあけるよりも、別の機関に相談した方が気が楽といった社員もいます。こういった第３者の相談窓口を用意することは、企業にとっても社員にとってもメリットがあると思います。
EAPサービス機関としては、公的機関としては労災病院やや各県の産業保健推進センターなどがあります。また、最近では一般の民間企業がEAPサービスを行なっているところが増えてきました。
参考サイト：うつ・不安啓発委員会公式HP
http://www.utu-net.com/index.html
