夜の兎に惑われて。
□あんたなんか、嫌いだよ
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『神威さん!!』
あーあ、見つかっちゃった。
最近春雨に入ってきた女。
こいつはどういうわけか、俺に付きまとう。
「…」
『んな!!何処行くんですか!!』
あーうるさい。
「あんたが付いてくるから移動しなきゃなんないんだよ」
『そうですか…で、何処行くんですか?』
「話聞いてた?」
はぁ、何度突き放しても全然離れない。
『ちょ、神威さん!何処行くんで…』
「いい加減黙らないと本当に殺すよ」
女の喉に手を当てる。
一瞬怯むのがわかった。
「分かったら付いてく『待ってください神威さん!!』…」
だめだ。こいつには何を言ってもだめ。
本当に殺してしまおうか、と思ったけれど、何故かこいつの間抜けな顔を見ていると、そんな気になれなかった。
「馬鹿だね、あんた。…勝手に付いて来れば」
そういうと、満面の笑みで頷いて俺の後ろを付いて来る。
ほんと、うざったい。
あんたなんか、嫌いだよ
(神威さーん!!)
(あんたと居ると俺まで狂う)
(え?何ですか?何かいいましたか!?)
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駄文ですいません(死