鍵の勇者と不屈の魔術師公開所

□鍵の勇者と不屈の魔導師 第伍章
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〜部隊長室〜

はや「…せやから、訓練スペースは一日で丸々修復する予定です、本当にすみません!」

ミゼ「いいのよ、あの娘がやらかした事でしょ?彼女の給料は無駄に高いからそこから出しておくわ、…でなのはちゃんは?」

はや「大事を取って、しばらく休んで貰う様にしてます」

ミゼ「そう、ごめんなさいね」

はや「そんな事ありません、なんだかんだ言ってなのはちゃんに本気で説教出来るのはリィスだけですから」

ミゼ「やり過ぎなのよ、全力の砲撃だなんて…」

ミゼットが頭を押さえ、画面越しに溜息をつく

はや「まぁ、こんな時期に隊長格を入院させるなんて、今後はどないしよーかと思ってます」

はやては頭を抱えて、苦笑する

ミゼ「あら、その件ならリィスから頼まれてるわよ、教導補佐官として一人召集しています」

はや「え、誰です?」

ミゼ「リィスのお気に入りの娘よ、貴女達も面識はあるでしょうけど」

はやては手元にある書類に目を通す

はや「あぁ、この娘ですか、でいつ頃六課に来られるんです?」

ミゼ「今日にでも着くんじゃないかしら、リィスに逢うの楽しみにしてたから…、あら、悪いけどはやてちゃんもう切るわ、じゃあまた」

はや「はい、ご苦労様です」

プツン

通信が切れ、机に向かっていたはやてはデスクワークを再開する

はや(しかし、)

ズゥ〜ン

はやての目の前には自分の分+リィスが溜めた分の書類が詰まれている

はや(ホンマに、この量今日で終わるんか?)

量は膨大(主にリィスの分が)過ぎて先が全く見えない作業に取り掛かる、朝9時の部隊長であった



〜管理局・本部〜

リィス「と言う訳で、今日は本部の訓練場を借りて訓練に励みやがれ〜」

ティア「って、なんで昨日の今日でそんなに明るく振る舞えるんですか!」

スバ「そうですよ、なのはさん、2、3日入院するらしいじゃないですか!」

リィス「知りません、あんなんで隊長張られても、迷惑掛けるだけだから灸を据えたの」

ヴィ「やり過ぎだッつってんだよ、バカッ」

ボカッ!

リィス「あたっ、やめろって、それより今日からの訓練は個別スキルの訓練に移行するよ」

FW「………」



〜スバルの場合〜

マッ「protection.」

ガァン、ギギギギギ…

ヴィータがグラーフアイゼンで殴ってきたのをスバルが受け止める

ヴィ「そらッ!」

ヴィータが振りぬくと、スバルは耐え切れず防御魔法を展開したままの体勢で地を滑る

ザザァ〜〜〜〜…

ドスンッ!

スバ「きゃっ!」

倒れはしなかったものの、勢いを殺しきれず壁にぶつかる

ヴィ「防御はあたしらのポジションの要だからな、しっかり物にするんだぞ」

スバ「は、はい!」

ヴィ「よし、グラーフアイゼンにぶっ叩かれたくなかったら、踏ん張ってしっかり守れよ」

スバ「ははは…」


ヴィ「もう一回行くぞ、それっ」

ドゴォン!

ドゴォン!


障壁を叩く音が響く


〜エリオ&キャロ+αの場合〜

リク「動き回って視野を広く、んで一つ一つの動作を正確に!」

エリ、キャ、カイ「はい!」

ピュン、ピュン

宙に浮いた射撃機械から各々に向けて弾を飛ばす

カイ「いたっ」

点々と設置された障害物にぶつかり、動きを止める

リク「カイリは回避に注意を向け過ぎだ」

フェ「エリオもキャロも落ち着いてね」

ピュ、ピュピュピュン、パパパパパパッ!

ソラ「おい、こっち、を、どうにか、してくれよ」

弾丸の雨を避けながら、抗議をするソラ

リク「自分で設定したんだろ、自業自得だ」

エリ「すごいね、ソラさん」

キャ「そ、そうだね」

ソラ「マジ!?」

フェ「あ…」

ダダダダダダダダダダダダッ!

ソラ「痛い痛い!」

カイ「アホ」

個別訓練は休憩を挟んで午後まで行われた
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