鍵の勇者と不屈の魔術師公開所
□鍵の勇者と不屈の魔導師 序章
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ソラ達が]V機関を倒してから半年
ある次元の一つの世界、レイディアントガーデンにある洞窟の奥、あちこち壊された跡がある白い廊下を抜けていく黒いロングコートでフードをしててもはっきり分かる大きな耳の小さな男(?)はコンピュータらしきものが中心に配置された部屋にたどり着いた。そして、見渡す内に壁の紋章を見付けた
?「このシンボルは‥まさか!」
彼は急いでコンピュータに駆け寄り、それを起動させる
画面に映るのはノーバディを統率していた]V機関、そのメンバー計13人のデータ。
?「ナンテコッタ、こんな形で]V機関が残っていたなんて……悪い予感がするな」
ここに着く前に破壊されていた扉を抜け、彼は急いで部屋を後にした。
同じ頃、ミッドチルダのとある場所、薄暗い地下の研究所にて、
?1「あの面白いデータから実にいい兵器が造れたよ、氷騎士」
そう満足そうにそう言うと白衣の男は5人の黒いフード付きのロングコートの『作品』達を見渡した。
?2「その名では呼ぶなと、言ってあるはずだ」
暗闇から現れたアイスブルーのコートを纏った男が冷たく言い放つ。
?1「それよりどうだい、素晴らしい出来だと思わないかい?」
?2「さあな、全く興味がもてない。それより役に立つのか?それは」
?1「作品の中では最強だよ。個々の能力で言えばナンバーズより上、思考能力も高い。ただ、魔法を使用するからガジェットとは相性は悪い。」
?2「だから、それを単独で動く俺の監視役に付けるってことだな」
?1「彼らの指揮を頼みたいと、それだけだよ」
そう言って白衣の男は怪しげに微笑んだ。
?2「まあいい、今後はあれらを連れて俺もレリックの収集を開始すればいいのか?」
?1「いや、それはしばらくはガジェットにやらせるよ。だが最近、妙な二人組に邪魔をされてね、君は彼らの調査、及び牽制をしてくれ」
そう言ってモニターに映し出されたのは二人、一人は長身長髪の、黒いロングコートの男、もう一人は‥
?2「…………こ、こんな奴が本当にいるのか?」
‥身長80cm位の大きな耳が特徴的なネズミの姿をした、人(?)だ。
?1「別次元、あの次元から来た事以外は全くわかっていない。まさに正体不明だ」
?2「計画の不安要素になる、可能性も無い訳ではないな」
?1「あのデータを発見した世界の住人である事も十分有り得る。それじゃあ頼んだよ『キョウ』」
キョウ「……」
彼は無言で振り返ると、再び暗闇に消えて行った。その後を5人の黒コートがついていく。