鍵の勇者と不屈の魔術師公開所

□鍵の勇者と不屈の魔導師 第V章
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訓練場(森林)

質問会(仮)から一夜明けた昼過ぎ、訓練所にはFWメンバーがなのは教官のもと戦闘訓練に勤しんでいる頃に、そこから少し離れた所で金属が激しくぶつかり合う音が響く

キィン、ガキッ、キィィン!

攻勢に出ていたシグナムが距離を取り、口を開いた

シグナム「成る程、やはり見事だな、貴殿は」

リク「あんたも…強いな、剣術だけではまず勝てない」

一方のリクは、接近戦ではギリギリの状態で、防戦を強いられていた

リク「ヘイスト」

リクは強化魔法を使うと、ウェイトゥザドーンを構え直し一気にシグナムとの距離を詰め、突きを繰り出す

ギン!

シグナム「くっ、やはりスピードはリクが上だな」

突きを防ぎながらそう言うと、リクのキーブレードを横に弾き、袈裟斬りで反撃する

シグナム「やっ!」

ヒュン、ブン、ガキィン

それを機にレヴァンティンで、流れる様な連撃で追撃する

リク「うっ…重いな、一撃が」

ガキンッ!

リク「おわっ」

シグナムの上段からの縦斬りを防ぐが、リクが後ろに吹っ飛ばされる

リク「ぐっ、」

ズザザ〜ッ!

それを踏ん張ることで何とか阻止する

シグナム「レヴァンティン!」
シグナムはそう叫ぶと、剣を鞘に納め、突進する構えを取る

レヴァンティン「Jawohl.」

カッシュン!

カートリッジを一発ロードし、レヴァンティンに魔力を篭める

シグナム「紫電…」

レヴァンティン「Explosion.」

態勢を持ち直したリクが、シグナムが身構えるのを見た

リク「何か、来る」

リクはシグナムの攻撃に備え、構える

シグナム「一閃!」

言うと同時にシグナムが魔力を足に込めて、目で捉えられないスピードでリク目掛けて跳ぶ

ブォォ、ボゥ

刀身に炎を纏ったレヴァンティンを、シグナムが居合斬りの如く、振り抜く

リク「っ!!」

リクは咄嗟にシールドを張り、キーブレードを盾にする

ガシャーン!
ガッキィィイン!

リク「ぐっ、…ふぅ」

ギギギギッ

シグナム「魔力ダメージを障壁で打ち消し、受け止めたか…」

リク「避けれる状態では無かったからな」

鍔ぜり合いを止め互いに距離を取り直す

シグナム「…次で決める」

再びレヴァンティンを鞘に納め、さらにバックステップで距離を取る

リク「…ダークブレード」

ウェイトゥザドーンを両手で持ち替え、構えると切っ先から魔力刃が形成され、キーブレードが2m超の大剣と化す

リク「二度目はさすがに…な」

シグナム「そうだろうな」

シグナムはふっと笑った

カシュン!

シグナム「行くぞ!レヴァンティン」

レヴァンティン「Schlangeform.」

カートリッジを一発ロードして、シグナムが鞘からレヴァンティンを振り抜く

リク「な…っ!」

抜かれた刀身は元の片刃の剣ではなく、10mを軽く超す鞭状連結刃、龍の如きそれはシグナムの周囲に展開される

リク「これは…マズい」

繰り出される必殺の一撃
に備え、さらに魔力をキーブレードに篭める

シグナム「飛竜一閃!」

ジャラララ、ヴゥォンッ

圧縮された魔力を乗せた砲撃級の威力の一撃が放たれる

ブォン、ブンブンッ

リク「ぅらぁぁっ!」

ブゥォンッ!

リクはそれに対抗すべく、キーブレードを横に回転させ、その遠心力を利用しての上段縦斬りで応戦する

ガッキィィィィン!!
強大な魔力の激突に、爆音と閃光と共に爆発が起き、

……ドッ!!カァァァァアアン!









周囲が白煙に包まれた



〜Another side〜

同時刻
なのはとFWメンバーは、いつもと変わらず、ちょっと(?)厳しい訓練の真っ最中だった

今は実戦訓練中、森の中ではガジェットが三体、ティアナが放つ射撃魔法を避けながら森を移動している、それをなのはは上空から見ている

バンッ、バンッ

ティアナ「(スバル!)」

スバル「(…うん!オッケーだよ)」

念話でそう言うと、森の上を青い光の道がガジェット目掛けて出来ていく

スバル「いっ…けぇぇっ!!」

スバルがウィングロードを駆け、ガジェットに向かってリボルバーナックルで殴りにかかる

ガァン!

スバルの右ストレートが見事ガジェット一体を仕留める

ドカァン!スッ、スッ

一体が仕留められると、残る二体の内の一つが上空に逃げる
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